視覚障害者のリハビリテーション
- Akihiro Arakawa
- 3月28日
- 読了時間: 2分
一週間ぶりのブログです。
色々なことがあり、書くことができませんでした。(これは言い訳かもしれません)
今回は「視覚障害者のリハビリテーション」について考えてみたいと思います。
私は大阪の日本ライトハウスで情報処理の職業訓練を受けました。
職業訓練を受けるためには、日常生活訓練が必須で、私はこの訓練に約1年半かかりました。内容としては、歩行訓練、墨字を読むためのオプタコン、仮名タイプ、漢字を書く練習など色々ありました。
栃木でも1人で歩いていたのに、基本から叩き込まれ、なかなか大変でした。
現在のリハビリテーションの主流は、基本的に地元で行うことです。
センターに通ったり、訓練士が自宅に訪問して歩行や点字を学んだりすることができるようです。
長期間滞在して訓練を受けるというものは、あまりありません。
そして、どのような訓練を受けたいのか、利用者が自由に決めることができます。
私の時代は、もちろん希望を伝えることはできましたが、基本的にはライトハウスがその人に必要な訓練を組み立て、行っていたように思います。
今の方が自分で選択して訓練を受けることができる、とても素晴らしいように思います。
でも、本当にそうでしょうか?
小学校1年生、2年生が自由に勉強したい教科を選択できたらどのようになるでしょう?
もちろん嫌いな教科を受ける必要はありません。
これでちゃんとした土台が作れるのでしょうか?
視覚障害者が訓練を受けるということは、ある意味「視覚障害者1年生」と言えます。
そんな人たちが、訓練を自由に選択できたらどのようになるのでしょう?
当然大変な点字の学習、歩行訓練は後回しになるでしょう。
でも、視覚障害者の基本は、ゆっくりでも点字の読み書きができること、そして1人で白杖で歩けることではないでしょうか?
「今は同行援護があるから無理して訓練を受けなくても…」
そんな声が聞こえてきそうです。
でもそれは本当でしょうか?
私は3ヶ月、寝泊まりをして、色々な視覚障害者と共に、訓練を受けることがとても大切なのではないかと思っています。
でも、時代はそれに逆行しているので、とても残念です。