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目で見ることと、耳で聞くこと

執筆者の写真: Akihiro ArakawaAkihiro Arakawa

今日は第26期のスタート。

そして、私の誕生日。

そして、2023年最後の1ヶ月です。


ある障害者施設で、「Webで予約が視覚障害者にはできない」という意見が寄せられました。

私が普段お世話になっている施設なので、URLを送っていただき、早速確認を行いました。

しかし、特別問題がなく、十分使用出来るサイトでした。

しかし、これをそのまま施設に伝えても、施設側は困ります。

視覚障害者の方に対して、「別な方が行ったら、ちゃんと読めました」などと回答はできません。

そこで、時間を作ってもらい、施設の方に直接説明することにしました。

施設の方も、責任者、ホームページの製作会社、そして、実際に操作ができなかった利用者も参加されホームページに関するミーティングを開始しました。

まず、視覚障害者がホームページを見る苦労について、施設やホームページ製作会社に知ってもらうため、

「見えない人がホームページを見るのは、デパートにフロアマップが全くない状態で、特定のお店を探すことに似ている」

と説明し、迷うし、疲れるし、大変だしという感覚を持ってもらいました。

それから、実際のホームページについて説明を行って行きました。

つまり、私であれば、短時間で予約ができることをみなさんの前で紹介したわけです。

当然利用者の視覚障害者にとって、受け入れられる話ではありません。

そこで私は施設に対して

「視覚障害者が予約する時のマニュアルや、講習会を企画してはどうですか?」

と提案しました。

そこで、初めて利用者にも納得していただき、無事にミーティングは終了することができました。


私も未だにFacebookの操作など迷ってしまいます。

「目で見る」のと「耳で聞く」のは全く違う視点になります。

今回のミーティングはとてもよい勉強に私にもなりました。


 

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